19〜20世紀ヨーロッパ絵画の中で私が好きな画家の一人、マティス。そのマティスが1910年〜20年にはスランプに陥り、1930年代にあることをきっかけに転機を迎えます。
今回は、その頃に制作された作品を一気に集め、評論家からも高い評価を得たエギジビション、”Matisse in the 1930s"に行ってきました。

マティスと言えば、生きている内からかなり名声を得て活躍し、非常に恵まれたアーティストだとばかり思っていました。
しかし1900年代後半にパリからニースに移り住んだ後、その頃から10年以上もスランプに陥る時期に入ったそうです(やっぱりね〜、誰でもそうなんだ)。
この間に描かれた絵は小さめのキャンバスが主流で、たくさんの人物画(オダリスク)やインテリアの絵画が多く見られます。今回の特別展にもオダリスクの絵がたくさんありました。
色の魔術師と呼ばれるマティスですが、この頃の絵画は正にそのもの。。。色の使い方が鮮やかで洗練されていて、本当に素晴らしい!最初の写真は、私が今回の作品たちの中で一番好きだった絵ですが、理由は色の使い方があまりにも素晴らしかったから。。。
もう一つ面白かったのは、マティスが最初にモデルを描いた時からどのように絵に手が加えられ完成していくのか、その過程を写真で残したものがありました。
全然、スランプとは思えない素晴らしい作品たちですが、20年代に入る頃にはマティス自身も、”アイデアが全く浮かばず、壁に突き当たった”と、言っているそうです。
そんなスランプに転機が来たのが30年代に入ってから。。。3つの出来事がありましたが、一つ目はベルリン、パリ、バーゼル、そしてニューヨークで回顧展が行われたこと。。。二つ目は、1930年2月にアメリカを旅行し(ニューヨーク、シカゴ、ラスベガス、LA)いろいろな刺激を得たこと。
そして3つ目は、バーンズ財団の創設者バーンズ氏から、メインギャラリーの壁に絵を描いてほしいと依頼されたこと。このバーンズ財団(Barns Foundation)は、フィラデルフィア美術館から近いところにあり、美術館として主に印象派の絵画を多く展示している私も大好きな美術館!
そしてマティスがそこに描いたのは 、あの ”ダンス”。1910年に最初のダンスが描かれますが、バーンズ財団のはブルーを基調にした柔らかいダンス。その習作がこちら。。。